劇団イプシロン同窓会

第4回寄稿

和製ミュージカル必見(平成30年3月8日)

諸氏の内にミュージカル好きの方もおられることでしょう。多くはブロードウェイなど海外ミュージカルを現地で観たり、またその来日公演を観たり、或いは日本語訳版を国内の有名処の大手劇団(宝塚・四季など)で観たり。一方ミュージカルに敷居の高さやとっつき難さを感じておられる方もいることでしょうが、実はミュージカル好きの方のみならず、初心者の方にも観やすい日本オリジナルのミュージカルが上演されているのはご存知でしょうか。そのうちの一つ、倉持悠作・ラサール石井演出「HEADS UP!」を観て来ました。2015年に制作・上演され、大好評のうちに幕を降ろした作品の再演。幕が上がるとがらんとした劇場の舞台、そこに背景が作られ、大道具や衣装が運び込まれ、照明が釣り込まれていき、癖のある役者やスタッフが様々な事件を乗り越えながら開幕を迎え・・・という、いわばメイキングミュージカル、とも言うべき異色作。舞台の仕込みから、劇中劇(その間もトラブル続出!)バラシまでを耳に残る日本語歌詞で歌い上げながら魅せる良作でした。残念ながらあとわずかで千秋楽ですが、多少のチケットはあるようです。ご興味のある方は是非。  (CON)

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